雑誌無償購読申込み 最新号 バックナンバー 広告資料請求 EDN Japanについて お問合せ
雑誌無償購読申し込み
メールニュースレター登録
登録内容変更
アナログ IC/ディスクリート
電源/電池/コントローラー
PLD / メモリー
組み込みシステム
コンピュータ&ボード
EDA/IP/CAE/ソフトウェア
電子部品
計測器
ディスプレイ
デジタル家電
通信・ネットワーク
カーエレクトロニクス/産業機器
EDN Japan 記事検索
検索方法の詳細
雑誌無償購読申込み ニュースレター登録 この記事に対する感想/ご意見
designideas
2003年12月号
微小電力で動作する電圧低下検出回路

ヨンピン・シャー 米ナブコム・テクノロジー社
Yongping Xia Navcom Technology, Inc.
 電池の電圧低下を検出する回路は、消費電力をなるべく小さく抑えたい。例えば、端子電圧が9Vでエネルギー容量が450mAhのアルカリ乾電池を考えてみよう。電圧低下検出回路で50μAの電流を消費すると仮定する。この消費電流だけで、1年強で電池のエネルギーをすべて使ってしまう計算になる。
 電池で駆動する機器は長期間の連続動作が必要だ。電圧低下検出回路の消費電力を最小限に抑えれば、機器の連続動作時間を延ばせる。図1は、微小電力で動作する電圧低下検出回路である。9Vの電池用に設計した。電圧低下を検出するしきい値電圧は6.5Vに設定してある。電池の端子電圧がしきい値電圧より低くなると、赤色LED*(D2)が周期的に点滅する。
 この回路の消費電流は、電池の端子電圧が最大(9V)のときに1.4μA、検出しきい値電圧(6.5V)のときに1.0μAと小さい。平均消費電流を1.2μAと仮定すると、この回路が4年間連続で動作しても合計の消費電流は42mAhと小さい。これは電池のエネルギー容量の10%未満である。
 低電圧の検出には、低消費電力の比較器IC 「LTC1540」(IC1)を使った。1.18Vの基準電圧源を内蔵している。電池の端子電圧を、R1とR2および正帰還抵抗R3からなる回路で分圧する。分圧した端子電圧は、比較器ICの非反転入力端子に入力する。正帰還をかけることで、比較器ICにヒステリシス分を与えている。比較器ICの反転入力端子には、基準電圧源から遅延回路を介してバイアス電圧を印加する。遅延回路はR4とC1で構成した。
 比較器ICの非反転入力端子の電位は、電池の端子電圧が9Vのときに約1.62Vである。このとき、比較器ICの出力の論理値は高レベルになる。従って、D1とD2に電流は流れない。
 電池の端子電圧が6.5V以下になると、非反転入力端子の電位は反転入力端子の基準電圧を下回る。このため、比較器ICの出力の論理値は高レベルから低レベルに切り替わる。この結果D2は導通し、点灯する。
 比較器ICの出力の論理値が高レベルから低レベルに切り替わると、非反転入力端子の電位は0.58Vに低下する。するとC1は、蓄えていた電荷をD1とR6を通して放電する。反転入力端子の電位はC1とR6で決まる時定数にしたがって急速に低下する。R6の抵抗値がR4よりもはるかに小さいからだ。反転入力端子の電位が0.58V以下になると、比較器ICの出力の論理値は再び切り替わり、高レベルに戻る。すると、非反転入力端子の電位は1.18Vに高まる。この結果、D2は消灯し、D1は逆方向にバイアスされる。その後、基準電圧源はR4を介してC1を充電し始める。反転入力端子の電位が再度1.18Vまで高まると、D2は再度点灯する。これを繰り返すことでD2は点滅を続ける。
 D2が点灯している時間はC1とR6によって決まり、消灯している時間はC1とR4によって決まる。今回の設計では、電池の端子電圧が6.5Vのときに点灯時間が20ms、消灯時間が10秒である。点灯時にD2に流れる電流は、(6.5V−1.8V)/2.2kΩ=2.1mAである。この電流の平均値は、(20ms×2.1mA)/10秒=4.2μAになる。

用語解説 / 会社情報
【LED】
light emitting diode
発光ダイオード
▲本文へ戻る
「design ideas」への寄稿のお願い
米国EDN誌の日本語版「EDN Japan」は、米EDN誌と同様に「電子技術者の仕事に役立つ」誌面作りをモットーに掲げ、米EDN誌で注目を集めた記事の翻訳のほか、日本国内で独自に取材し執筆した記事を掲載して行く予定です。
弊誌「EDN Japan」では、「design ideas」と呼ぶ1ページ前後のコラムを毎号6ページ〜8ページ掲載しています。これは、米EDN誌の「名物コラム」で、電子回路設計などの現場で働く電子技術者の皆様からのご寄稿により成り立っています。そこで半導体メーカーや電子機器メーカーの電子技術者のほか、大学などの研究者、一般の方(コンサルタント業務に携わる方など)の皆様からの「design ideas」へのご寄稿を募集します。
【記事内容】
電気/電子回路の新たな提案とその説明。
半導体製品に組み込まれた新たな回路の紹介。
半導体/電子部品の面白い使い方。
半導体/電子回路の性能を引き出す、あるいは部品の弱点を補う回路の提案。など。
上記以外のテーマについては、別途ご相談ください。
【原稿の長さ】
原則として1〜2ページ。文字数は約1000〜1500、図版は1〜3点程度です。
【原稿料】
採用原稿に対して、400字当たり3000円(税込み)。
【注意点など】
未発表のものに限定します。
ご寄稿いただいた原稿は、EDN Japan誌で選考させていただき、採用/不採用を決めさせていただきます。
掲載した原稿の著作権はEDN Japan誌に帰属します。
ご寄稿いただいた原稿は、EDN Japan誌のほか、米国EDN誌やEDN Asia誌、EDN China誌、EDN Europe誌に掲載される可能性があります。
原稿のご寄稿ほか、ご質問・ご要望などは こちらまで。
雑誌無償購読申込み ニュースレター登録 この記事に対する感想/ご意見
Reed Electronics Group
Electronic BUSINESS Japan | Design News Japan | Semiconductor INTERNATIONAL | DETAIL JAPAN
EDN Japanについて | 広告掲載について | サイトマップ | お問合せ
 Copyright (C) 2000-2007 Reed Business Information Japan K.K. 
個人情報に関する方針 | 著作権・リンクについて | 会社情報