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2003年5月号
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音で知らせる回路トレーサー
| ジェリー・オキーフ |
米カリフォルニア州在住 |
| Jerry O'Keefe |
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図1に示した回路トレーサーは、プリント回路ボード上の接続パスを確認するために便利なツールである。その理由は、接続パスの検出に使うセンス電圧がトランジスタのVBEよりも低いことにある。従って、この回路は半導体素子を含んでいるが、測定に対しては影響を与えない。
この回路トレーサーの出力は音である。回路が開放状態(オープン)の場合は、1秒当たりに約1回の頻度で「カチャ」という音を出力する。短絡状態(ショート)の場合は、高さが2kHzの音を発生させる。音で知らせる回路は、回路トレーサーとして理想的と言えよう。なぜならば、目は測定中の接続パスに集中でき、測定器のメーターの動きを確認する必要がなくなるからだ。回路上のある点への接続を確認する実用的なテクニックとして、その点にリード線を接続して、回路の別の点とそのリード線の間の接続を調べる方法がある。高い周波数の音が聞こえれば、プリント回路ボード上に接続パスがあることを確認できる。
慣れれば、カチャという音からさまざまな周波数の音まで、広いダイナミック・レンジの音を聞き分け、即座に接続パスの品質を理解できるようになる。さらにコンデンサーも検出できる。容量が充電されると、周波数をスイープした音が出る。
この回路は、感度が十分に高い。例えば、水にぬれた指で回路に触れただけでも音が変化する。R1は、Q1とQ2からなるカレント・ミラー回路にバイアスをかけるために入れた。ここには0.4mAの電流が流れる。Q1は抵抗を検出するトランジスタで、この回路の中心的な役割を果たす。エミッタとVcc間の抵抗によってC2の充電電流が決まる。C2は定電流源から電流を供給されるため、コンデンサーにおける波形はリニアなランプ形状になる。C2が充電されて、IC1「NE555」のしきい値を超えると、IC1はパルス信号を出力する。R2は、C2の放電率を決める。IC2「74C74」は、IC1の出力パルス信号を対称の方形波に変換し、圧電スピーカーを差動信号で駆動する。通常の使い方であれば、9Vの電池で約1年間使用できる。
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| 用語解説 / 会社情報 |
【ラジオシャック】
RadioShack
米ラジオシャック社(Radio Shack Corp.)が運営する電子部品/機器販売店。従来の社名は米タンディー(Tandy)社だったが、2000年に販売店の名を取って米ラジオシャック社に社名変更した。ホームページはhttp://www.radioshack.com/。なお図中の「273-073」は圧電スピーカーの品番。 |
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