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韓国が模索する第3世代携帯電話技術
CDMA 2000とWCDMA競争が激化
Kwon Yong Wook, Editor, EDN Asia/Korea
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日本と同様に、韓国も第3世代携帯電話技術の採用に関しては、世界各国の中で最先端にいる。しかし、韓国での第3世代の複雑な歴史は、標準規格の選択は予期せぬ結果になりうるということを実証している。
韓国は、米クアルコム社のCDMA(code-division multiple access)技術を早い時期に採用したが、その選択によって、競合するWCDMA(wideband-CDMA)技術(名前にCDMAとあるにもかかわらず実際はGSMに関係がある)も育成したいという国の意向を妨げている。
1992年12月、韓国のMIC(Ministry of Information and Communication:情報通信省)は、米クアルコム社のCDMAを韓国の電気通信標準として選択した。多くの批判家がGSM(Global
System for Mobile communications)のほうが良いと主張したが、MICはCDMAが優れていると確信していた。
MICは、サムスン電子(Samsung Electronics)社や 韓国ETRI(Electronics and Telecommunications
Research Institute:電子通信研究院)を含むいくつかの大企業や研究開発機関と提携した。そして、1996年1月には、韓国はビジネスとしてCDMAサービスを開始した最初の国となった。2000年、世界初のCDMA2000
1xRTTサービスが韓国でオンライン化され、2002年には、より高速なCDMA 2000 1xEV-DO サービスが続いた。
しかし、GSM技術を使用する国がCDMA技術を使用する国の数を大幅に上回っているため、多くの人々はGSMベースのWCDMA技術がよりグローバルな第3世代標準であると考えている。そのため、韓国MICはWCDMAサービス・プロバイダとしてSKテレコム(SK
Telecom)社とKTF社を選んだ。ところが、やがてSKテレコム社とKTF社は、既存のCDMA 2000 1xEV-DO サービスに努力を傾け、WCDMAの基地局やネットワークの構築には興味を示さなくなった。
価格、技術面にある不安材料
WCDMAは、多くの理由から、なかなか進展しない。第一に、現行のEV-DOネットワークと機能がオーバーラップしている。EV-DOサービスを提供しているSKテレコム社とKTF社にとって、WCDMAへの投資は余分な支出であり大きなリスクを意味している。
一方で、WCDMAによって実現すると期待されているビデオ電話とTVサービスは、すでにEV-DOで登場し始めている。さらに、WCDMA市場をターゲットにした携帯電話機は、多くのマルチメディア・チップや大きなディスプレイなど多くの機能を内蔵しているために、非常に高価である。
例えば、サムスン社のWCDMA携帯電話機の現在の価格は、800米ドルから1000米ドルで、第2世代品の価格の2倍から3倍である。したがって最近になって、政府は携帯電話キャリアにWCDMAのPDAフォンのコストの25%、および
WCDMA携帯電話機の40%の助成金を条件付きで支給するようにした。しかし、携帯電話機の価格が急速に下がったとしても、どれだけの消費者がWCDMAに飛びつくかはなお不透明である。
反クアルコム社陣営の強力なサポート
これらのマイナス要因にもかかわらず、MICを含むWCDMAを支持するグループは、韓国はいくつかの理由からWCDMAを開発すべきだと確信している。
その理由の第一は、WCDMAへの投資は韓国の製造業に影響を及ぼすだろうということである。「韓国には多くの通信装置メーカーがあり、MICはWCDMAへの投資によってメーカー各社が競争力を高めることになることを期待している」とマーケットリサーチのMindbranch社のアナリストLee
Won Hee氏はいう。
WCDMAの支持者も、韓国は携帯電話技術の選択によって、韓国を世界のほかの国々から孤立させるべきでないと主張している。
当然ながら、お金の問題も一役買っている。クアルコム社は、現地製品の販売価格に対し5.35%のロイヤリティを課している。輸出に対しては、ロイヤリティ率は5.75%である。メーカーにとってもっと心配なことは、カメラやMP3プレーヤーなどの先進機能を取り込むことによって携帯電話機の価格が上昇し、ロイヤリティが急速に増大してしまうということだ。
クアルコム社に加え、米モトローラ(Motorola)社や米ルーセント(Lucent)社など他社も、CDMA特許に基づいたロイヤリティの支払いを要求している。また、彼らは、韓国の電話機のプロバイダーに、過去何年かの使用に対しても補償するように求めてきている。
さらに、クアルコム社のチップ・セットはGSMのチップ・セットより10米ドル〜15米ドルも価格が高い。一方で、クアルコム社は、ロイヤリティに関して韓国と中国との間で差をつけている。中国に対しては、そのロイヤリティ率は半分の2.65%である。
携帯電話機メーカーは非公式に、クアルコム社への不平を口にしている。このようなことから、WCDMAへの移行は、米クアルコム社の独占的なやり方からの逃避であると見る者もいる。ある携帯電話機メーカーの役員は、「われわれは常に、予期しないCDMAのロイヤリティの請求の心配をしている」という。このようなロイヤリティの圧力を避けるために、その役員は、CDMAをやめてGSMに集中するかどうか考えているところだという。
多くのアナリストは、韓国でのWCDMAサービスは2005年に開始されるだろうと考えている。しかし、韓国および世界的規模のこの市場の将来については不透明なままである。 |
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| WCDMAの支持者も、韓国は携帯電話技術の選択によって、韓国を世界のほかの国々から孤立させるべきでないと主張している。 |
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