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EDA, SOCs,
& ASICs
世界言語、現地資源
米国企業によるEDA産業の支配
Gabe Moretti, Technical Editor, EDN Worldwide
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世界の傾向を見れば分かるが、EDAツールは電子産業分野の他の技術とはいささか違った立場にある。EDAベンダーは昔から世界中の設計者をサポートしてきた。一方EDAユーザーのリーダーたちは、今でも北米のことを我が家と呼んでいる。
実際、EDAは米国の貿易収支にプラス面で貢献する数少ない産業の一つだ。EDAは特に欧州や日本といった米国以外の国にも現地法人を持つ多国籍産業だが、米国本社がその収入の大半を生み出している。Merrill
Lynch社の産業アナリストJay Vleeschhouwer氏は2003年度のEDA収入を詳細に分析している。この年の収入は38億米ドル余りである。そのうち52%が米国内市場からのもので、日本市場からは20%、欧州が19%となっている。そして、日本以外のアジア各国での販売や支援サービスによる収入が、残りの額のほとんどすべてを占めている。日本以外のアジアの4大市場とは、中国、韓国、インド、そして台湾である。米国に本社を置くEDA企業各社が米国以外の市場から得る収入はおよそ18億ドルに上る。それにしても、その収入の48%が米国の国際収支の改善に貢献している産業というものは、まずどこを探しても見つからない。
米国EDAベンダーの牙城は、よほどのことがない限り、これからも揺らぐことはないだろう。米国のEDA産業界でビッグ3と呼ばれるベンダーは、Cadence社、Mentor
Graphics社、そしてSynopsys 社であるが、2003年度には、この3社で、全EDA収入のほぼ93%を占めるに至っている。このうちで最大のシェアを占めているのが収入総額14億ドル余りのSynopsys社で、次にわずかの差で13.5億ドルのCadence社、そして7.59億ドルのMentor
Graphics社となっている。
とは言え、EDA産業の重要なイベントであるDAC(Design Automation Conference)の2004年度の開催にあたって、出展登録したEDAベンダーの数は179社に上る。もちろん、ビッグ3以外の株式公開企業は数えるほどしかない。その中でわずか1社のMagma
Design社が、2003年度の収入が1億ドルを突破したと報告している。
新市場分野に特化して新たに設立された米国の企業は大抵の場合、最初の収入を海外(ほとんどが日本か中国)から得ることになる。日本では、設計者が重要視するのはシステム・レベルの設計と効率の向上である。中国の設計者が求めるのは設計全体の流れを補うためのツールである。ツールを更新していかなければ、顧客から要求される最新のデザインを手がけることができないからである。
本社を米国以外の国に置く小さな企業はニッチ市場で成功している。EDA業界では老舗の図研は、PCB設計者がエレクトロメカニカルな問題を扱いやすくするツールを提供することにより、米国市場で1000万ドル余りの売り上げを得ている。Cadence社とMentor
Graphics社も同様な問題に取り組み始めた。米国での販売を進めている日本以外の企業がオーストラリアのAltium社だ。この会社もPCB設計をサポートしており、それほど複雑ではない製品を設計する技術者向け商品開発と販売に力を注いでいる。既存のユーザーとともに、米国のProtel社やPCAD社を獲得することで、Altium社は成長してきた。また、カナダのElectronics
Workbench社も同じ市場で活動している。
米国市場で販売活動をしている欧州の企業もある。欧州のベンダーは、システム・レベルの設計やFPGAの設計に特化している所が多い。仏Esterel社、独Chip
Vision社が前者に特化しており、英Celoxica社が後者である。
設計を一部外注するという傾向は、米国以外のEDA企業の成長を促している。インドでは、コンサルティングや設計サービスを世界に発信する企業が何社かあり、EDAサービス産業が育っている。
本社がどこであれ、創業したばかりのEDA関連企業にはよく似た性格が見られる。どの企業も優れた技術力により、最先端の設計問題へのソリューションを提供しているが、早期に販路を確立し販売網をサポートするという、長期にわたって市場での優位性を確保するためのマーケティング能力に欠ける所が多い。若い企業の技術力が飛び抜けて優れている場合には、早晩、EDAのビッグ3のいずれかによって吸収されて、その企業の独自性は失われてしまう。数多くの欧州企業や何社かのアジア企業がそうなってしまった。 |
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