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共通の問題を深めよう
Dick Meaney, Analog Devices
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エレクトロニクス産業は長い間、製造面で地球規模の取り組みを行ってきた。現在は設計面がそれに続いている。理由は簡単だ。高性能のアナログやデジタル信号処理ICの設計能力にはスペシャリストのスキルが必要だからである。このため、そのスペシャリストを探し出して、デザイン・センターに集約しなければならなかった。Analog
Devices社にはそのようなセンターが世界中に33もある。
スペシャリストを探すことはさて置き、設計は地球規模の業務になってきた。われわれの重要市場に技術リソースを投入することが、事業面でも緊急の課題となっているからである。LSI設計の専門技術力を現地に提供することが望まれている。現地にいれば、顧客とともに製品を最適なものに決めることができ、必要なシステム分割技術を手助けできる。顧客の費用対効果の目標に対して、最もいい製品を定義し、価値ある提案を行うわけだ。
広範囲にデザイン・チームを組織することで、スペシャリストにリーチでき、しかも顧客のニーズにすぐ応えられる。しかし、管理面では明らかな問題がある。設計者が1つの場所にいない場合には、きちんとしたコミュニケーション手段に対するニーズが明らかに大きくなる。インターネット会議や文書化、電子メールなどは一つのチームが一カ所で作業しているときには有効なコミュニケーション手段だ。
現場で製品や設計仕様を詳細に決めることが大きなメリットをもたらすことを、われわれは経験した。しかし実際にはそれは難しいことも経験した。ブロック・レベルにこだわって、システム仕様が完成する前に、部品を設計してしまいかねない場合もある。
世界中に分散している設計チームがうまく働くようにするための重要なカギは、メンバー全員が当面の問題を理解していることを確認することだ。これには設計リーダーが、製品仕様の文書化やシステム分割を決める現場で、多くの時間を過ごす必要がある。そうすれば、チームのメンバーは、最終設計を達成するために機能ブロックをどのように接続すべきかを理解できるようになる。
われわれは、製品設計が始まったばかりの段階から時間と出張にお金を使い、設計チームのメンバーが互いに知り合い、解決しなければならない問題を共通に理解するようにしている。
もう1つの重要なポイントはCAD、EDA、およびデータベース管理ツールのセットである。設計情報に加えて、ICプロセスの記述や、シミュレーション・モデル、および検証ツールが設計するすべての場所で共通になっていることが重要だ。
こうすると、どの技術者も設計を検証できるようになる。クリティカルなシミュレーション・モデルや検証モデルと、CADツールとの組み合わせがあってこそ、技術者はデータベースを共有し、ネットワークで時間を超えて会話できるようになる。
また、CADツールとソフトウエア環境は、世界中の開発チームに標準とすべきだろう。それぞれが用いる設計方法が違っても、設計をしっかりと保証するために検証ツールはチーム全体にわたって共通にしなければならない。このやり方は、仕事の進め方に関するすべての勘違いを解決する。
プロジェクトが適切に組織化されていて製品仕様が明確であっても、顧客の都合や競合他社との競争上の要求があれば、チーム・メンバーは特別に時間をとって、遠方のサイトと夜間や早朝の電話会議を行い、全体の歩調を揃えなければならない。
最後に、開発技術者と顧客の技術者の間でよく連絡し合えば、製品の複雑さやコスト、時間を巧みに両立させて確実に製品を納入できるようになる。
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