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EDN GLOBAL REPORT
July 2005

EDN Global Roundtable
世界各地で活動しているEDNのエキスパートが一堂に会し、それぞれの担当地域において最も重要となる技術と動向について話し合いました。

 
司  会:  EDN Worldwide Editor at Large Maury Wright
出席者:  Maury Wright, Editor at Large, EDN Worldwide
Graham Prophet, Editor, EDN Europe
Kirtimaya Varma, Editor in Chief, EDN Asia
Tsuguyuki Watanabe, RBIJ Editor at Large, EDN Japan
John Mu, Executive Editor, EDN China
Pradeep Chakraborty, Correspondent, EDN Asia/India
Mike Pan, EDN Asia/Taiwan
Kwon Yong Wook, EDN Asia/Korea

 
自動車エレクトロニクス編

Wright:
 今や、自動車の設計業務は世界のほぼ全域において実施されています。半導体ベンダーにとって、自動車は以前から魅力的なターゲットとなっていますが、この分野にとって最高のものはまだ実現されていません。drive-by-wireのような技術が現実のものとなり、車と乗員の安全を保つ上でセンサー技術の果たす役割が高くなるに連れ、自動車に使われる半導体の数はうなぎ上りに増えています。みなさんの地域では、どのような設計業務が広く行われていますか、ハードかソフトか、アナログかデジタルか、あるいはDSPかマイクロコントローラですか。

Prophet:
 今挙げられたものすべてです。高級車(BMW、メルセデス)に求められる要求に後押しされるかたちで、車体、パワートレイン(伝動機構)、エンターテインメント・システムのあらゆるレベルにおいて、非常に活発な設計作業が行われています。車種全体を通して機能が年々緩やかに変化し続けた結果、部品やシステムの数が増えています。

Wright:
 みなさんの地域において自動車設計の柱となるのは、ブレーキやdrive-by-wireなどのパワートレインですか、それとも、GPSやエンターテインメント・システムのようなテレマティクスでしょうか。

Watanabe:
 日本では、あらゆる設計業務が広く行われています。例えば、パワートレイン、ブレーキ制御、車体制御、ステアリング制御、インフォマティック・システムなどです。これらの設計には、それぞれソフトウエア設計も含まれています。半導体製品に関しては、ルネサス テクノロジや富士通といった多数の企業がCAN(Controller Area Network)インターフェースを採用したマイクロコントローラを提供しています。そのほかの車載用製品の多くは、さらに多くの半導体企業各社から提供されています。加えて、多数の日本企業がGPSシステムの設計も行っています。

Prophet:
 私が見るところ、流れは間違いなく、X-by-wireなどのアプリケーションを実装する方向に向かっています。このX-by-wireについては、技術的に長い間「リリース待ち」の状態が続いていましたが、法的責任が発生する危険性などの問題が心配されたために、ずっと製品への実装が差し控えられていたという経緯がありました。

Wright:
 みなさんの地域の自動車メーカー各社は、新しい設計において技術の限界にチャレンジしていますか、それとも、新技術の導入については保守的ですか。

Watanabe:
 日本の自動車メーカーには最新技術への挑戦を好む気風があり、燃料電池自動車、短距離レーダー、ITS(Intelligent Transportation Systems)などの最新技術に積極的に取り組んでいます。

Prophet:
 欧州では両方のケースが存在しています。ただし、自動車メーカーが最新の車種で機能構成の「合理化」を追求しているという事例も発生します。この「合理化」では、「メーカーで実現可能だから」と考えられていた機能を省略して、運転者が本当に活用する機能に絞ろうとしています。

Wright:
 みなさんの地域の車載ネットワークはどうなっていますか。MOST(Media oriented system transport)は現在もなお有力なネットワーク技術なのでしょうか。各地域の企業各社は車載ネットワーク技術であるFlexRayに取り組んでいるのでしょうか。

Watanabe:
 日本では既にCANとLIN(local interconnect network)が利用されています。日本でのFlexRay開発はJasParという自動車業界のコンソーシアムからスタートしました。CANと統合されたMOSTの日本での採用は、2008年以降となるでしょう。

Prophet:
 MOSTについては、「インフォテインメント」用としての開発が現在盛んに行われています。特に、マルチスクリーンの後部座席用エンターテインメント装置は一段と広まっています。FlexRayは将来的に高速制御用途に最優先のオプションになりつつある。もっと単純なところでは、おそらくLINも同じような分野で使用されています。というのも、あらゆるレベルの車種にLINが広まっているからです。
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